こんにちは、いっぴこです。

皆さんは外食の際、食べきれなくなって残してしまったことはありますか?

もちろん食べきれる量を注文することが大前提ですが、特に小さいお子さんがいるご家庭では、その日の気分によって思いのほか残してしまうなんてこともありますよね。その場合は、大人が少し頑張って食べてしまうということも多いと思います。

我が家は間違いなく、少し頑張ってでも食べてしまうタイプ。

後になって「食べ過ぎてしまったな~」なんてことも。

食べなくてもいい物を頑張って食べてしまうのも、なんだかもったいない気がします。

節約という観点からも、無理に食べなくても持ち帰りができるならその方が助かりますね。

そこで今回は、飲食店での食べ残しを持ち帰る事について考えてみようと思います。

こんな方に読んでほしい記事です

・持ち帰りをしたいときどうしたらいいのか分からない

・飲食店での食べ残しを持って帰りたいけど恥ずかしい

・食べ残しを持ち帰ることに、衛生面で不安がある

厚生労働省の「食べ残しの持ち帰りに関する食品衛生ガイドライン(案)」

2024年12月6日に厚生労働省が「食べ残しの持ち帰りに関する食品衛生ガイドライン(案)」を公表しました。

そこで、この(案)をもとに『食べ残しを持ち帰ること』について考えたいと思います。

先日公表されたこのガイドライン(案)には、そもそもどのような内容が記載されているのでしょうか。

基本的な考え方として

食べ切れる量を注文することや、ビュッフェ形式の店では少量ずつと
るなど、食べ切りを基本とすることが重要である。
それでもなお食べ残しが生じ、その持ち帰りを行う場合は、消費者は、
別添の食中毒細菌等の特徴を参考に、事業者が示す注意事項等を理解し
た上で、必要な衛生上の取扱いを認識し、遵守する。特に、持ち帰る食
品は、事業者が認めた食品の範囲に限ること。また、容器は、基本的に
事業者が用意したものを使うこと。
なお、帰宅するまでの時間が長くなる場合や気温が高い季節等は、食
品の衛生状態の維持が難しくなるため、持ち帰りを断念するなど事業者
の指示に従うこと。

引用:厚生労働省『食べ残しの持ち帰りに関する食品衛生ガイドライン(案)』より

食べきれる量を注文することを前提に、それでも食べ残してしまい、持ち帰りをする時の対応について書かれています。

持ち帰る際に気をつける事

食べ残しを持ち帰る際、衛生的にどうなんだろうと気になりますよね?

厚生労働省『食べ残しの持ち帰りに関する食品衛生ガイドライン(案)』を参考に、持ち帰る際に衛生上気を付けることをまとめてみました。

清潔な手で詰め替えを行う

詰め替える前に、きちんと手洗い、消毒をするなど清潔な状態にし、食品に細菌等をつけないようにしましょう。

清潔な器具を使う

使用済みの箸等ではなく、新しい箸などを使い、細菌をつけないようにしましょう。

健康な大人が詰め替える

体調不良者や、子供が詰め替えをするのを控え、細菌がつく可能性を抑えましょう。

常温で長時間持ち歩かない

常温で長時間持ち歩く事で、細菌の量が増えやすくなります。

速やかにもちかえりましょう。

帰ったら速やかに食べる

持ち帰ったものは、長時間保存せず速やかや食べましょう。

すぐに食べられない場合は、冷蔵庫等に保管し適切に管理しましょう。

しっかり温めなおしてから食べる

温め直す事で、死滅する細菌もあります。ムラなく中までしっかり温め直しましょう。

箸をつけたものは、その箸をつけた本人が食べる

原則箸をつけたものは、その本人が食べる様にしましょう。

飲食店が用意した容器を使う

衛生面の観点から、自身で持参したタッパなどに詰めて持ち帰らない様にしましょう。

お店が持ち帰りを許可しているもの限る

基本的に、持ち帰りができないものとして以下が挙げられています。

・寿司、刺身、貝類等

・過熱が不十分でない物

これに加え、飲食店が持ち帰りに適さないと判断しているものは持ち帰ることができません。

食べ残しを持ち帰りたい時の手順

①店員さんに、持ち帰りたい旨を伝える。

②持ち帰りが可能な場合、お店の持ち帰り用の容器を持ってきてくれます。

③先ほど紹介した事に気をつけて、自分で容器に詰め替えます。

いっぴこ

ガストやバーミヤンなどのスカイラークグループでは、メニュータブレットの専用ボタンから『もったいないパック(税込20円)』を注文することができますよ。

食べ残しを持って帰っていいお店か分からない

いっぴこも以前、食べ残しを詰めて持って帰ったことがあります。

その時は子供たちがポテトを食べたいというので2皿注文しました。いつも、子供3人でポテトを食べるとすぐになくなってしまうので2皿注文していたのですが、そこのお店は初めていったお店でとても良心的。想像を超える量の山盛りポテトが提供されました。

やむを得ず残してしまうことになったのですが、お店の方に持ち帰れるか聞くと快く容器を提供してくださいました。

お店に書いていなくても、持ち帰りの容器を用意してくれているお店は多いと思うので、一度店員さんに聞いてみるといいですよ◎

食べ残しを持ち帰るのは恥ずかしいこと?少数派?

それでも、食べ残しを持ち帰ることに恥ずかしさや、周りの人はあまりしていないのでは?と思うと、なかなか勇気が出ない人もいると思います。

スカイラークグループによると、食べ残しの持ち帰り用の「もったいないパック」の年間利用者数は130万件との事。(2023年)

1日で、3500件以上

スカイラークグループだけでこの数なので、他の飲食店も含めるともっと多くの方が食べ残しを持ち帰っていると思われます。

食べ切れることが一番ですが、万が一残してしまった際に、持ち帰りを選択する事も浸透してきているという事ですね。

持ち帰りは自己責任

持ち帰るまでに時間がかかる場合や、暖かいところで長時間持ち歩く可能性がある場合は、持ち帰りをしないと言う判断も必要です。

万が一食中毒が起きた場合、個人の衛生管理の不備によるものは、自己責任となります。

上記の内容や飲食店から提示された注意事項をきちんと理解し、適切に対応しましょう。

まとめ

食べ切れる量を注文することが大前提ですが、食べ残しを持ち帰ることは、フードロス削減の観点からも大切なことです。

ただし、食中毒の危険性も理解し、正しく取り扱うように気を付けましょう。

厚生労働省によると、2022年の外食産業のフードロスは60万トン。しかしこれは、コロナウィルスの影響で、外食がまだ控えられていた時期との事。それでも60万トンものフードロスがあると言う事は、私たちにもできることがまだまだたくさんありそうですね。

チリも積もれば山となる☆

フードロスをなくすことで、家計にも地球にも優しく生活できるといいですね!