「腹八分目に医者いらず」――昔から言われるこの言葉、実はとても理にかなっているのをご存じですか? 食べすぎを防ぐ「腹八分」は、単に健康維持に良いだけでなく、家計にも嬉しいメリットがたくさんあるんです。 今回は、そんな腹八分がどれだけの“節約”に繋がるのかを深掘りしていきます!

食費の節約:日々の積み重ねが大きな違いに

まず一番わかりやすいのが「食費の節約」です。 食べる量を少し控えるだけで、食材の購入量が自然と減り、外食の頻度も下がります。

例えば、1日500円分の食費を減らせたら、

  • 月に約15,000円
  • 年間で180,000円
  • 10年間でなんと180万円!

「ちょっと減らすだけ」で、こんなに差が出るんです。 子どもの成長期や家族が多い家庭ほど、その影響は大きくなります。

また、腹八分で過ごすと、胃腸が楽になるため、間食や夜食も減っていきます。 間食代が月3,000円減るだけでも、年間36,000円の節約になります。

白米を1日1合減らすと、約140円(2025年2月時点)の節約に。
1合は炊飯後に約330gになり、夫婦で1日2食自宅で食べるとすれば、1食あたりお茶碗に軽く1杯(約85g)ほどのご飯を減らすイメージで実現できます。ただし、必要以上にご飯の量を減らすのは体に負担をかけることも。まずは白米の適量を知って、自分や家族に合った食事のバランスを見直してみませんか?

健康でいることと病気をすることの差

食べすぎは、生活習慣病のリスクを高める要因のひとつ。 糖尿病、高血圧、脂質異常症……こうした慢性疾患は、通院・薬代・定期検査などで医療費がかさみます。

一方で、腹八分を習慣化することで体重管理がしやすくなり、これらの病気を予防できます。

生涯支出シミュレーション(概算)

例えば・・・

・比較対象 ①Aさん:健康な人/②Bさん:生活習慣病あり(糖尿病+高血圧)

・対象年齢 30歳~85歳(55年間)

・医療費自己負担割合  3割(75歳以降は1割~2割)

項目Aさん(健康)Bさん
(糖尿+高血圧)
医療費
(通院・治療・入院)
約300万円約1,000万円
薬代約100万円約500万円
介護費用約300万円約800万円
失われた収入ほぼなし約1,000万円
(仮に20万円×5年)
健康維持費
(事務・サプリなど)
約200万円約50万円
合計約900万円約3,350万円

医療費の節約:病気予防こそ最強の節約術

厚生労働省の医療統計などを元にした一般的な(糖尿病)

  • 健康な人の生涯医療費:約300万円
  • 生活習慣病がある人:約1,000万円

その差、なんと700万円!

薬代も、健康な人が100万円程度に対し、慢性疾患があると500万円以上かかるケースも。

つまり、腹八分は将来的に1,000万円以上の医療費を節約できる可能性があるんです。

介護費用の差も歴然

年を重ねてからの健康状態は、日々の生活習慣が大きく影響します。 特に、肥満や糖尿病などは将来的な介護リスクを高めることが知られています。

介護が必要になると、

  • 自己負担だけでも月5〜10万円
  • 年間で60〜120万円
  • 数年間続けば、500万円以上の支出になることも

健康でいられる年数が長ければ、この支出をぐっと抑えることが可能です。 腹八分の習慣が、将来の「介護費」という大きな出費を防いでくれるかもしれません。

収入面への影響も

意外と見落としがちなのが、「病気によって働けなくなるリスク」。

例えば、生活習慣病が悪化して仕事を退職・時短・転職せざるを得なくなった場合、

  • 月20万円の収入が5年間失われたら、1,200万円の損失になります。

これは節約ではありませんが、「健康で働き続けられること」は、長い目で見た“家計の安定”に直結します。 腹八分を続けることは、こうした収入面のロスを防ぐことにも繋がるのです。

長期的には2,000万円以上の差も!

ここまでをまとめると、腹八分を心がけるだけで、

  • 食費の節約:約180万円(10年間)
  • 医療費の節約:約700万円
  • 薬代の節約:約400万円
  • 介護費の節約:約500万円
  • 収入損失の防止:約1,000万円

合計すると、2,000万円〜3,000万円もの差になる可能性も。

もちろんこれはあくまで一例ですが、腹八分を習慣化する価値の大きさが分かりますね。

今日からできる!腹八分のコツ

腹八分と言っても、急に量を減らすのは難しいもの。 でも、ちょっとした工夫で自然と「満腹感」が得られやすくなります。

  • よく噛んで食べる(1口30回)
  • 食事の前にコップ1杯の水を飲む
  • おかわり前に5分待つ
  • お皿に盛る量を最初から少なめにする
  • 歯ごたえのある食材を使用する
  • 腹八分の「ちょうど良さ」を知る

必要以上に食事を減らすことは、体の負担になります。各栄養素について必要な量や効率よく摂る方法などを紹介しているので、良かったらこちらを参考に、「ちょうど良い量」について考えてみてくださいね!

腹八分は、食費の節約だけじゃない!大きな節約に繋がるその訳とは?
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まとめ:未来の家計を守る、シンプルで最強の節約術

腹八分は、今の食費を減らすだけでなく、将来の医療費・介護費・収入損失までも減らす“最強の節約術”です。

「ちょっと足りないくらい」が、実は家計にとっては“ちょうどいい”。

健康とお金、どちらも守れるこの習慣。 今日の夕食から、さっそく意識してみませんか?

あなたの未来のために、そして大切な家族の笑顔のために。

【小さな工夫で大きな節約!】

これからも、お得に賢く、節約生活を楽しみましょう♪